当社のECO-RTOシリーズは、ハイスペックでありながら エコノミー(トルエン濃度600ppmでの自己燃焼が可能)とエコロジー(分解効率98%以上)の双方を満たすことができる省エネタイプ の回転蓄熱燃焼式脱臭装置です。
シリーズには、 「触媒タイプ/回転式RTO(THP-RTO-ECO-C)」と「高温タイプ/回転式RTO(THP-RTO-ECO-H)」 二つのタイプをラインナップしておりますので、お客様のご要望に沿ったタイプをご提案させて頂くことができます。
両タイプともに回転バルブのシールには「エアーカーテン方式」を採用していますので長期に渡って メンテナンスフリー,の安定した分解効率を提供できます。
当社のECO-RTOシリーズは、両タイプ共通して下記のメリットが期待できます。
I 自燃を追求する省エネタイプ
処理ガスが低濃度の場合:あらゆる機能の中に処理ガスが自己燃焼できる工夫·仕掛けを盛り込み ランニングコストを極力下げる,ことを追求した仕様になっています。各機種は
自燃濃度600ppm((トルエン濃度)以下を目標とし、熱酸化分解効率は98%以上を達成しています。
処理ガスが高濃度の場合:熱余りの利用(乾燥エア設備、蒸気発生装置)によってランニングコストを更に下げ運用利益増加を目指します。
II 設備価格の大幅削減
RTOを (RV+炉室+蓄熱室)の三分割ブロックとして設計にしたことにより設備配置の自由度が広がります。
1.設置が置くだけという簡単据付となったことにより縦型に比べて鉄骨等の大型支柱が不要。
2.工場内でのブロック化及び支柱材を不要とする工法により特別な据付工事不要としたことにより据付価格を他社従来品の約30%以下にでき、且つ据付時間が従来の20%程度2.となります。
III 新設工事及び既存設備の置換えが安全に安価で容易
1.当社設備は現地据付時の溶接作業を排除致しました。(安全第一)
2.既存設備(例:切替バルブ式RTO)からの置き換えが安価で容易になりました。 お客様の既存設備の性能アップを目的とした設備取り換えの場合、既存設備跡地でも設備のブロック化による組合せにより自由度のある省スペース対応ができるようになりました。
IV VOC廃溶剤を助燃料として利用
製造時に発生する VOC廃溶剤を助燃料として使用できます。
ECO-RTOシリーズの基本的な構成は右図のようになっています。
a.触媒タイプの特徴(THP-RTO-ECO-C)
助燃料:ガスと電気の選択が可能
• 低温燃焼が可能で熱効率が良い ((400℃前後で熱酸化処理を行う))
• 触媒の交換が必要 (使用頻度、空気の清浄度にもよりますが約3年程度)
b.高温タイプの特徴(THP-RTO-ECO-H)
助燃料:ガス、軽油、電気、VOC廃溶材の選択が可能
• 助燃料の選択肢が広い
• 広範囲な処理ガスの処理が可能 (800℃周辺温度での熱酸化処理を行う)
• 高温燃焼となる為、熱余り等による熱再利用が可能であり
乾燥エア設備、蒸気発生装置の提供 ができます。
これは当社RTO稼働時の炉内状態(トルエン燃焼酸化処理をした場合)のイメージです。 左はバーナ燃焼時のもので、右が自燃(バーナは停止しているため中心の炎は見えません)している状態を表しています。
《ご注意事項》
• 自燃は中型機以上、トルエン濃度600ppmを考えおりますが各プラント設備環境により自燃濃度は変わる為、分解効率ともに保証値ではありません。しかしながら最大限の工夫·努力を致します。塩素系はダイオキシンを生成する為、事後処理が必要となります。(ジクロロメタン、トリクロロエタン 等)
• 嗅覚閾の低い硫化水素等はお客様との別途打合せが必要です。(特に下水処理物排気臭ガス)
• アンモニアの処理については温度域に関してお客様との別途打合せが必要です。
• 一覧表内記載の記号説明 〇:可能 ×:不可 -:要検討
• 上表のデータは当社にて調査したものであり、取り扱いにおいては各社の責任でご使用下さい。
ECO-RTOシリーズの概略寸法及び重量は下記の通りです。但し、お客様のご要望や諸条件により変動いたします。
* 別カタログ「B.Earth Maker(General-J-R1)」に掲載の縦型RTO(THP-RTO-VG)にて50~1000N m³/min以上の対応が可能です。
当社RTOには突然の停電発生や設備異常を検知した等の際には制御回路等の緊急停止機能を付加しておりますので安心してご使用いただけます。
((但し、設備ダウン時の応急対応や設備起動時にはお客様側での操作が必要です。) 尚、実績は別カタログ「B.Earth Maker(General-J-R1)」を参照下さい。